異世界漫画のおすすめ第2弾です。
こちらは少女漫画ですが、男性でも読める漫画だと思います。
現に「あれ?これ、少女漫画だったかな~?」と思って、確認しにいきましたし。
ネタバレしたくないって方は、過去記事をご確認いただき、この先は読まないよう、お願いいたします。
▼過去記事▼
「生き残り錬金術師は街で静かに暮らしたい」というタイトルが、この話のあらすじを表すかのようです。
(異世界漫画はそういうの多いですが。)
タイトルどおり、主人公(錬金術師マリエラ)は、仮死の魔法でスタンピード(魔物の暴走)から生き残り、仮死から目覚めたのち、街に向かいます。
街についてわかったのが、なんと200年くらい眠っていたということ。
自分の知っている世界から200年もたった世界。
「うかつなことはできない」と思ったマリエラは、この世界の現状を確認できる味方が欲しいと思います。
そこで、その場にいた奴隷(ジーク)を購入します。
現在発売中の2巻までは、このジークとマリエラの絆を深める物語が中心になります。
とはいっても、恋愛関係という感じはまだ薄く、絆を深めていく最初の段階のような感じです。(もしかして?程度にはあります。)
ジークがマリエラに対する依存心(利己的な思い)に自分を責めるシーンなどもあり、二人の感情をじっくり読ませてくれます。
二人の思いをじっくり読ませてくれるため、異世界漫画にしては、クセの少ないキャラクターですが、魅力的に感じます。
主人公のチートについてですが、200年後のマリエラの住む街では「ポーション(回復薬)」を作れる人がおらず、高値になっており、ポーションをつくれるマリエラは、少しチート気味だと言えます。
(錬金術じたいが、その街では行える人がいないので、ポーションに限らず、ですが。)
しかし、なぜその街で錬金術が行えなくなったのかという設定がしっかりしていて、自然に受け入れられます。
また、錬金術士は他の街にはいるので、チート具合に違和感はありません。
そして、錬金術が使えることは秘密にしないといけない、ということで、能力をひけらかすようなこともなく、ごく平凡な少女として暮らそうとします。
そうした設定ですので、主人公チートに辟易している方でも、問題なく読めると思います。
ジークに関しても、過去シーンで「精霊眼(せいれいがん)」という特殊能力もちだと判明するんですが、現在はその能力は使えず、むしろ戦闘能力が低いことで、自分の不甲斐なさを悔んだりします。
今後、この「精霊眼」がチート的能力になるのかもしれませんが、ジークの人物像にかかせない能力であり、物語のキーになるであろう能力であるため、必要不可欠な設定だと思われます。
(今後、精霊眼についてストーリーが出てこなかったらすいません…。)
マリエラとジーク以外の登場人物も好ましい人物が多く、その人たちとの交流も、微笑ましく読めます。
今後、街で暮らしていくなら、街の人たちとのほのぼのとした交流もみれるのかな~と楽しみだったりします。
キャラクターだけでなく、世界観も魅力的です。
よくある、西洋ファンタジー風の世界観ですが、錬金術のシーンなどは、よく考えられていて、読んでいて楽しくなります。
火の精霊サラマンダーが出てくるのですが、とっても可愛いんです。
とはいっても、よくある、2頭身くらいのちびキャラでしゃべったりする感じではなく、しっかりとトカゲの姿をしています。
そういう描写も、世界観を壊すことがなく、上手く描かれています。
(ただ、2巻の最後におまけ漫画が載っていて、そこで現代風の蛇口とガスコンロみたいなのが描かれていたのですが、それはもうちょっとファンタジーぽい見た目にしてほしかったなぁ~と思いました。)
2巻では、街で薬屋をはじめたところで終わっています。
このまま、ほのぼの錬金ライフが展開されるのかな?とも思いますが、ジークとの関係やジークの失われた精霊眼など、どのように進展していくのか楽しみです!
▼ポーション作りが面白く描かれているこちらの漫画もおすすめです▼
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